トイレの洋式代化が進み、和式のトイレを知らないこどもが年々増えています。
また、ウォシュレットの普及からはじまったトイレのくつろぎ空間化戦略により、こども達は汚れになれていません。
そんな汚れを知らない子供達が、被災による避難で困るのがトイレです。
最近のトイレは洋式に限らず、和式でも電気制御の物が多く、電気が使えないと使えない物もあります。
震災などの災害時、水道などのライフラインは復旧に時間がかかり、自宅や避難所のトイレが使えなくなります。
そうなると出番になるのが、土手や花見会場などでみかける簡易トイレです。
今のこどもにとって、くつろぐ時間として過ごしてきたトイレタイムが、一変して恐怖の時間となるのです。 和式タイプのトイレの使い方がわからず、前後逆に座る子がいます。
洋式タイプの簡易トイレもありますが、万が一和式トイレにあたることを想定し、小さい頃から和式トイレを体験させてみてはいかがでしょうか。
震災時に親子がいつも一緒にいるとは限らないので、今のうちにキレイな駅や公園のトイレで訓練させるのも大人の務めだと思います。
余談ですが、震災で下水道が使えない時にマンションのトイレを使用すると、汚水が下の階に溢れ出るという事態になるそうです。家族のためにも下の階に住む人の為にも、いざという時の為に役立つ簡易トイレの備蓄は必要です。