癇癪(かんしゃく)やヒステリーを起こしやすい子供が増えてきていると言われています。
ちょっと怒りっぽいという程度から、驚く程のヒステリーになる子供まで様々ですが、大人になってもそのまま怒っぽい性格なってしまうのかといえば、そうとは限りません。
子供の意見を受け止めて自己肯定感を高めよう
癇癪やヒステリーを起こしやすい子供は、自分を認める気持ち、つまり自己肯定感が低い傾向にあることが多いそうです。
なぜ自分に自信が持てなくなってしまうのかというと、自分のことを周りに受け止めてもらえないという気持ちが強いからです。
普段、子供に「ああしなさい」「こうしなさい」と頭ごなしに言っていませんか。
子供の意見を聞く前に、親である自分の意見を押し付けてしまうと、自己肯定感が低くなってしまうことがあります。
まずは子供の話を聞いてあげるところから始めましょう。
子供の気持ちを受け止め、子供が話し終わった時に「そうだよね」「わかるよ」と共感してあげることが大切です。
そうすることで、子供というのは自分は必要とされているんだ、大切にされているのだという気持ちが芽生えてきます。
それが自分からやってみよう、挑戦してみようという気持ちにも繋がります。
子供が親に認めてもらえたという思いをしっかりと受け止めていると、安心感を得て穏やかな気持ちになるのです。
自分自身が穏やかになって子供のやる気を高めよう
また、子供に「早く片付けなさい」「勉強はしたの?」と指示をするような口調で話していませんか。
これは強制的に聞こえてしまうことがあるため、今からやろうと思っていた子供の気持ちを萎えさせてしまいます。
このような時は、自分自身が穏やかになって気持ちを伝えていきましょう。
一呼吸おいてから「早く片付けてもらえると嬉しいな」「これやってくれたら助かるな」と言い方を変えて思いを伝えるとよいです。
それでも子供にとって親がうっとうしく感じることもありますが、言い方一つで子供への伝わり方が変わり、子供の気持ちも変わってきます。
子供に言いたい事がある時は特に言葉や口調に注意しながら伝えていきましょう。
子供を認めてあげよう
普段から子供を認めてあげるようにしてあげていますか。
親に注意されてしまうということは「自分はできない子」と認めさせているようなものです。
「認める」という事は子供の成長には欠かせないことです。
普段の生活の何気ないことでも「よくできててえらいね」「きちんとできててすごいね」と伝えていくようにすると、自分を認める気持ちが育ってきます。
日常的にこれらに注目しながら子供と接していくことで、癇癪やヒステリーも少しずつ良くなってくるのではないでしょうか。