皆さんは、こどもの頃に読んだ絵本や小説の思い出はありますか?
上の写真は、筆者のパートナーがこどもの頃に読んでいた本ですが、ぐりとぐら、いやいやえん、うさぎのモコ、クレヨン王国シリーズを書店で見かけると、懐かしいと気分になる人もいるのではないでしょうか。
小説や雑誌などの電子化が進み、時代はペーパレスへ進んでおりますが、こどもに読んでもらいたい本は紙でありたいものです。教科書などの重い書物をデジタル化するのは良いのですが、こどもが読む絵本や図鑑は紙が良いのは、それなりに理由があります。
形に残る紙の本は電子書籍よりも思い出として記憶に残りやすいので、こどもが本を読むなら紙のものをおすすめしたいのと、就寝前に読む小説や絵本がデジタル化されたものだと、光の刺激によりメラトニンが分泌されにくくなり寝つきが悪くなるからです。
スマートフォンやタブレットを使うメリットは沢山ありますが、それを使うこどのも健康にどの様な影響があるのか考えなければなりません。人生経験の浅いこども達は、自分の体の影響を考えて行動することができないので、こどもによい環境作りを大人がしてあげなければなりません。
紙の本を手軽に読める環境が大切
こどもが小さい頃から、自然と本を手に取り読みたくなる環境をつくることが、こどもの成長につながるといいます。しかし、5歳くらいまでのこどもが読む絵本は多くの家庭にありますが、文字の読み書きができる小学生が楽しんで読む本が意外と少ないようです。
それは、こどもが字を読めない年齢だと、親が絵本や小説を読み聞かせたりしますが、自分で字を読めるように教える人がすくないので本は誰かに読んでもらう物だと思い、自力で本を読む習慣が身につかないからです。
こどもが小学生になると、自分で文字を読めるようになるので、親が本を買って読んであげることがなくなりますが、本を読む習慣がないこどもは自分で本を選んで買うことがないので、こども向けの本が増えないそうです。
本を読む読まない関係なしに、こどもが幼い頃から家に本が沢山あり、寝る前に絵本を読んであげると同時に、書かれている字を少し教えてみてはいかがでしょうか。
こどもが文字が読めるようになり、本に興味を持つようになった時に親子で一緒に本屋に出かけて、好きな本を選ぶようにしてください。
ゲームやスマホは買えないけど、好きな本ならいつでも買ってあげる約束をするのもいいかもしれません。
本を読む楽しさを知ることで様々なことに興味を示すようになれば、将来の勉学や成長に役立つこと間違いありません。
本を読むのに遅いはない
私は、小学1年生の頃に字が読めなくて恥ずかしい思いをしただけでなく、勉強でもかなり遅れるようになりました。
こどもの頃は特に本が読むのが嫌いで遊んでばかりいましたが、社会人になると自分の無知さ加減に絶望し、本を読むようになりました。
本に全く興味がない事は単純に背伸びして、頭の良い人が読みそうなドキュメンタリー系の本を読みましたが、内容が難しくて本を読んでいても楽しいと思うことがありませんでした。
やはり本というのは、自分が興味のある物を読ませた方が、本を好きになる近道だと思います。こどもに本を読ませようと興味がない物を無理に読ませるのではなく、こどもが自然と本を好きになるようなお手伝いをするのが、大人の役割だと思います。
本を好きになることで多くの本を読むようになり、様々なことに興味を持つようになれば次第に視野が広がるので、こども自身が知らない新たな発見があるかもしれません。
もし、お子さんがスマートフォンのゲームや動画の虜になっているのなら、試しに親子一緒に本屋へ足を運んで、面白そうな本を一緒に探してみてはいかがでしょうか。
本を読むことに遅すぎるということはなく、誰でも簡単に今からでも始められることなのです。リビングなどの同じ空間で親子一緒に読書する家族の姿は、どこか素敵だと思います。