席を譲るだけではない「おなかに赤ちゃんがいます」の意味

通勤ラッシュで混雑する電車の中、普段と変わらぬ車両の優先席前に立ちながら考え事をしていると、隣に立つ若い女性が何度も体をぶつけてくることに気が付きました。

何事かと思い女性の顔を確認しようとしましたが、彼女は下を向いたまま相変わらずフラフラしているので最初は変な人なのかと思いましたが、彼女のカバンをみた瞬間に特別な事情があるのだと気が付きました。

その女性のカバンには、お腹のなかに赤ちゃんがいることを教えてくれるマタニティマークのキーホルダーがあり、そのおかげで気分が悪くて辛い思いをしているのだと理解できました。

マタニティマークの目的

厚生労働省によると、妊婦さんがマタニティマークのキーホルダーを身に着けることで、周囲の人が配慮できる優しい環境づくりの推進を目的として作られたマークとのことです。

電車やバスなどの交通機関や公共機関だけでなく、飲食店や職場でも妊婦さんをサポートする必要性を周知するために、マタニティマークのポスターを掲示しています。

マタニティマークは単に電車やバスで妊婦さんに席をお譲りくださいという意味のマークではなく、社会全体で妊娠されている方を大切にしサポートするためのものえす。

マタニティーマークのキーホルダーがあれば、事故や災害が発生した時に妊娠されている方を優先して救助することができますし、体調不良で意識のない状態でも救助隊や医師がお腹の赤ちゃんの存在を知る事ができます。

マタニティマークのキーヒルダ―をカバンに付けることで危険な目に遭うことを恐れる人は、シャツやスカートのポケットに入れるか、身分証明できる物に重ねて持ち歩くのがおすすめです。

マタニティマークの入手方法

マタニティマークキーホルダーは、区役所や市役所など市区町村の窓口で妊娠届を提出すると、母子手帳と一緒にマタニティマークキーホルダーをもらうことができます。

妊娠届を提出するには、検査キットによる自己診断ではなく産院などの診断による妊娠判定が必要で、お腹のなかにいる赤ちゃんの心音が2度の診断で確認できなければなりません。

マタニティーマーク実物

お住まいの地域でマタニティマークを配布していない場合や妊娠判定されるまで時間がかかる場合は、鉄道会社で配布している場合もありますので駅の窓口で聞いてみてください。

実際に、JR東日本、京急電鉄、西武鉄道に問い合わせしてみたところ、各電鉄会社で配布しているのは間違いありませんが、最寄駅に在庫がない場合もあるので事前にお客さまセンターに連絡して欲しいとのことでした。

ただ、調べたところインターネットで検索できた連絡先の情報が古く電話が繋がらないケースがありましたので、配偶者の方が直接最寄駅の窓口で聞くのが一番です。

これは余談ですが、京急電鉄で配布しているのはキーホルダーではなくバッジで、特に身分を証明するものがなくてもお渡ししますが、マタニティマークを必要としている人との関係をお伝えくださいとのことです。

本来は、市区町村に妊娠届を提出して母子手帳と一緒に、マタニティマークのキーホルダーをもらうのが主流ですが、連日体調が悪くて母子手帳をもらうまで待てない人は鉄道会社に相談してください。

任すぐというリクルートが発行していた雑誌を購入すれば、マタニティマークが付録としてついていましたが、残念なことに赤すぐと同じく休刊してしまいました。

任すぐグッズ

本来の趣旨から外れてしまうかもしれませんが、もし母子手帳や鉄道会社で配布しているマタニティではなく、控えめのデザインのキーホルダーが良いのであればネット通販で購入することもできます。

妊娠に対する理解不足

妊娠について理解が不足していると、お腹が大きくないから席を譲る必要がないと思う人もいるかもしれませんが、お腹が目立たない妊娠初期やつわりの時期こそ体調が悪くなります。

毎日涙を流しながら耐えている姿を側でみていると、男性でも妊娠の大変さを肌で感じることができるものですが、経験者や身内でない人はお腹の大きさで判断するしかないのです。

妊娠している当事者ですら、つわりが軽いと満員電車に乗りながら無理して仕事に行く人もいますが、何かの拍子で圧迫されるリスクがあることを考えると、何が大切なのかよく考えてください。

娘がお腹のなかにいる頃に妻を優先席に座らせていたところ、荷物の棚の上に無理やり押し込もうとしていた人が、お腹に体重を乗せながら倒れてきたことがあり大変慌てました。

幸いなことに大事に至ることはありませんでしたが、混雑していなくても何が起こるかわからないので、おなかのなかの赤ちゃんのためにもリスクの高い満員電車には乗らないようにしてください。

不安の先には輝かしい未来がある

インターネット上には、結婚や出産はリスクばかりで子育ては辛いだけで楽しいことは皆無と思わせる情報が目立ちますが、赤ちゃんが産まれることで今までとは違う新しい人生がスタートします。

確かに、出産した後の眠れない日々や、子供のいやいや期に疲弊している人がいるのは時日ですが、辛いこと以上に楽しくて刺激的なイベントが沢山あります。

子育てが辛いだけのものとして終わるか、楽しくて大切な記憶として残るかは家族の全面的なサポートがあることが大前提ですが、どんなに辛いと思える子育ても永遠に続く訳ではありません。

確かに連続3時間の縦抱きは腕が疲れますが、スリングやヒップシートがあれば軽減させることができますし、食事を用意する余裕がなければアウトソーシングすることも可能です。

子供が産まれたことで、今まで未経験の調理に挑戦することができましたし、はじめてディズニーランドホテルに宿泊して遊ぶなど、今まで体験したことのないことをすることができました。

何よりも、毎日玄関先で送り迎えしてくれる娘の笑顔に元気をもらうことができますし、久々に誰かのために頑張らなければという気持ちを持つことができました。

マタニティマークは、社会全体で妊婦さんをサポートするために作られたものですが、まずは身近な人のサポートがなければ育児は成立しないので、赤ちゃんが産まれる夫婦で相談してください。

新米お父さんは未経験な育児に対して戸惑いばかりで、お母さんに赤ちゃんの世話を任せきりしますが、女性もまた同じく新米のお母さんなので、二人で子育てする気持ちが何よりも大切です。

マタニティマークに関するアンケート

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